あれをやりたい。

これもやりたい。

そんなことを言いながら、何も出来ない人がいます。

 

え?もしかしてボクのこと?

あれ、それ私かも…!?

 

そう思ったあなた、正しいです。

基本的に人は「口だけの生き物」になるように出来ています。

なぜ?

それはその方が「楽」だから。

でも、この世の中は良く出来ています。

“楽”で”楽しい”ことなど本来存在しないのです。

 

例えばあなたがサッカー選手にあこがれているとする。

サッカーをすることが好きで、それを仕事に選ぶわけです。

サッカーでメシが食える。

毎日サッカーができる。

そう、それはきっと楽しい日々でしょう。

でも、そのかわり日々の努力は欠かせません。

食事制限だって、筋トレだって、体力作りのための走り込みだって必要です。

そう、毎日は楽しい、けど、楽じゃない。

世の中はそういう仕組みで成り立っています。

 

逆に、楽なことはいくらでもあります。

仕事をせずに毎日遊んで暮らせたら…

好きなときに起きて、好きなときに食べ、好きなものを買えたら…

 

ああ、宝くじが当たったらいいのにな。

 

そう願う人は少なくないでしょう。

 

でも、自分の胸に聞いて欲しい。

本当にその生活は”楽しい”ですか?と。

 

もちろん、これは生き方の選択です。

それが楽しいと感じる人だっているでしょう。

 

でも、本来人間が喜びを感じるのはやり甲斐や達成感、知的好奇心の満足度だったりします。

私なら、宝くじが当たっても仕事はやめません。

だって、いまやっている仕事が楽しいから。

むしろ、もっと大きなやり甲斐や達成感、知的好奇心の満足度を求めてどんどん投資するでしょう。

人生をどんどん最高にするために。

 

そんなタイプの人間にとって、悠々自適の生活ほど退屈なものはありません。

楽、だけど、楽しくない。

いや、それはもはや楽とさえ言えないかもしれない。

 

以前読んだコラムに、ちょっとした笑い話というか、風刺的な物語がありました。

以下、引用します。

 

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メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも活きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者が漁師に尋ねた。
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」
「そんなに長い時間じゃないよ」
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だからね」
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
 戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタ(昼寝)して。
 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、 きみにアドバイスしよう。
 いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
 それであまった魚は売る。
 お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
 その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
 やがて大漁船団ができるまでね。
 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
 自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
 その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、 ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑って続けた。
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
 日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
 子どもと遊んだり、奥さんとシエスタ(昼寝)して過ごして、
 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
 歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

ーーーーー

これを読んで、あなたはどんな感想を持ちましたか?

ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間のほうが馬鹿で愚かだと思いましたか?

私はそうは思いませんでした。

なぜなら、結果行き着いた場所は同じでも、そこまでに至る過程でMBAを取得した人間が得た喜び、楽しみは漁師の比ではないからです。

いわば、自分が選んだ人生か、はたまた偶然手に入った人生か。

楽しいけど、楽じゃない人生。

 

楽だけど、楽しくない人生。

 

さて、あなたは、どちらの人生を選びますか?

 

あれをやりたい。

これもやりたい。

そう言いながら動けないあなたへ。

 

もう、この瞬間、自分が何を始めるべきか。

すでに答えはわかっているハズです。